フラッシュ脱毛は施術が早く痛みが少ない脱毛法
フラッシュ脱毛は、お肌の中のメラニン色素(濃い色)が光(フラッシュ)を吸収することで、毛根にダメージを与えて脱毛するというものです。そのため脱毛原理としてはクリニックでのレーザー脱毛と同様で、毛の色が濃いほど光の反応が良く、白髪になると脱毛が難しくなります。
レーザー脱毛との違いは出力の差で、高出力での処置を施すレーザー脱毛は原則医療機関のみの取り扱いとなります。その分効果の出方にも差が生じ、クリニックでの脱毛に比べるとフラッシュ脱毛は比較的長期スパンで脱毛を続けていく形になります。
上記は一般的なサロンの目安になりますが、エステ脱毛では脱毛完了までに2~3年要します。ただし、1度の施術時間に関してはエステ脱毛の方がサクッと終わるので、施術中の負担は少ないでしょう。(全身平均目安45分~90分程度)
また、最近ではSHR脱毛やTHR脱毛といった比較的新しい脱毛法で最短半年~1年くらいで脱毛完了できるサロンも出てきています。※詳しくは後程説明します。
・フラッシュ脱毛…照射面が広く、施術がスピーディー
・レーザー脱毛…照射面が狭くエネルギーが集中
フラッシュ脱毛は出力が低い分肌への負担も少ない為、家庭用脱毛器としても販売されていて、「ケノン」「ツーピーエス」などは代表的な家庭用フラッシュ脱毛器です。
やっぱり気になるのは脱毛の痛み、「痛くないって」本当なの??
フラッシュ脱毛の場合も個人差はありますが、腕や脚の脱毛では「ほとんど何も感じない」「一瞬の違和感や温かくなったかな…?」という程度。
痛みの出やすいVIOでは「少し痛みはあったけど全然耐えられる範囲」と感じる方が多いようです。レーザー脱毛のようにバチッと強い衝撃が来ないため、痛みから脱毛を断念する人はとても少なく、気楽に続けられます。
部位や毛量、毛の太さ、お肌の状態や皮膚の厚さなどなど…各個人のお肌によって痛みの出方に違いはありますが、それでも少しずつ毛量が減ってくるとほとんど何も感じないほどに負担の少ない脱毛法です。
フラッシュ脱毛の主な種類と使用サロン
フラッシュ脱毛は大きく「IPL方式」「S.S.C方式」「THR、SHR方式」に分けられ、それぞれ脱毛の原理が異なります。IPL、SSCは従来からある脱毛法、THR、SHRは比較的新しい脱毛法です。
IPL脱毛
IPL脱毛とは、インテンス・パルス・ライトという光を使って脱毛する方法です。キセノンランプという特殊なランプで発光させてお肌のメラニン色素に反応させ、毛を作り出す毛根部分にダメージを与えていく方法です。フラッシュ脱毛の他に、プラズマ脱毛、プリズム脱毛とも呼ばれており、カメラのフラッシュのように瞬間的に発光します。
施術を続けていくうちにだんだんと毛が生える量が減っていき、つるつるの肌を手に入れることができます。また、家庭用脱毛器の多くはこの方式を採用していて、自宅にいながらエステサロンのようなお手入れを可能にしました。
IPL脱毛の特徴
ジェル無しの機種あり、比較的早い効果、美肌効果もあり
IPL脱毛では、施術前にサロンが独自で選んだジェルを塗布し熱保護をしてから光を当てる場合と、ジェルを使用せず肌表面を冷却しながら照射するだけの場合があります。(※機種等により異なります)
またこの光には、毛穴の引き締め効果やお肌のキメを整える効果などがあり、脱毛と同時に美肌ケアもできる人気のある脱毛法です。痛みは少しチクっとする、少し熱く感じる程度と言われています。
主な機種は「ルネッサンスGT」「シルキーライトⅡ」等があげられます。シルキーライトに関しては、保冷ジェルを使わずに施術を行うことができ、時間やコストが削減できる機種です。また、フラッシュ脱毛の中では最も効果が高いとも言われている脱毛法でもあり、湘南美容クリニックの「ウルトラ美肌脱毛」は、IPL方式を医療用に応用した技術を使っています。
IPL脱毛を提供しているサロン等
IPL脱毛を提供している脱毛施設は以下の通り!全身脱毛がおすすめなのは銀座カラーやシースリー、部位脱毛ではジェイエステがコスパが良くおすすめです。
サロン・家庭用脱毛器 | 施術範囲 | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|---|
銀座カラー | 全身/部位 | 全身おすすめ!! ★★★★★ |
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ジェイエステ | 全身/部位 | 部位おすすめ!! ★★★★☆ |
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TBC | 全身/部位 | ★★★☆☆ | 詳しく見る >>> |
シースリー | 全身のみ | ★★★★☆ | 詳しく見る >>> |
湘南美容クリニック | 全身/部位 | 全身&部位おすすめ!! ★★★★☆ |
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家庭用脱毛器ケノン | 全身/部位 | ★★★★☆ | 詳しく見る >>> |
サロンに通うのが面倒な方は、家庭用脱毛器も良いですよ!こちらは1度購入してしまえば好きな時に好きなだけ脱毛ができ、脱毛効果もエステサロンと変わらないほど良くなってきています。
S.S.C脱毛
S.S.Cとは「スムーススキンコントロール」の略で、IPL脱毛と同じくフラッシュ脱毛の1種です。この脱毛法はイタリアのDEKA社が開発した、IPLよりも肌に優しい脱毛法で、ビーンズジェルと呼ばれるつぶつぶが入ったジェルを使います。
この1つ1つの粒の中には抑毛成分(フィリニーブ)が入っていて、クリプトンライトと呼ばれる特殊な光を当てることでビーンズジェルの抑毛成分が溶け出し、毛根に浸透することで抑毛効果を狙います。IPL方式とは違った脱毛方式ですが、結果的には同じ効果を得ることができます。
S.S.C脱毛の特徴
お肌に優しい、ほとんど痛みがない、ジェル使用、美肌効果もあり
S.S.C脱毛では、脱毛したい部分にジェルを塗り、照射した際の熱で抑毛成分が入ったカプセルを溶かして毛穴に浸透させて抑毛効果を得ます。クリプトンライトは安定したエネルギー供給をすることができ、照射した光はお肌のメラニンではなくビーンズジェルに反応する仕組みなので、IPL方式よりもダメージがとても少ないことが特徴です。抑毛成分を毛の根元まで行き渡らせることでムダ毛を生えにくい状態にしていくため、結果的にはIPL脱毛と同じような効果を得ることができます。
どちらかと言うとS.S.C脱毛の方が効果が出にくい、と言われることもありますが、効果の出方に大きな差はありません。また、IPL脱毛に比べるとより痛みや肌へのダメージも抑えられた脱毛法であることは確かなので、痛みが心配な方によりオススメです。
S.S.C脱毛を提供しているサロン等
S.S.C脱毛をやっているサロンはIPL脱毛よりやや少数派。ミュゼや脱毛ラボがその代表でしたが、最近脱毛ラボはSHR脱毛の導入を進めているようです。
サロン・家庭用脱毛器 | 施術範囲 | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|---|
ミュゼ | 全身/部位 | 部位おすすめ!! ★★★★☆ |
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脱毛ラボ | 全身/部位 | 全身おすすめ!! ★★★★☆ |
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コロリー ※ミュゼに統合 |
– | – | – |
SHR脱毛、THR脱毛
最近よくきくSHR脱毛・THR脱毛とは、それぞれSHR脱毛(スーパーヘアリムーバル脱毛)、THR脱毛(サーモヒートリムーバー脱毛)の略です。これらの脱毛法はバルジ領域(毛の発毛因子)を含む毛包全体に柔らかな光を連射する、蓄熱式と呼ばれる脱毛法です。毛周期やお肌の色に左右されにくく、ダメージも少ないことが特徴です。
ただ厳密にはSHR方式を改善したものがTHR方式です。SHR方式に比べると連射した際の出力の低下が少なく、ムラなくしっかり効果を発揮します。このほかNPL脱毛(ニューパルスライト脱毛)やFHR脱毛(フレキシブルヘアリムーバル脱毛)と呼ばれるものもあり、ネットなどで情報を見ると「どう違うの…?」となるかもしれませんが、脱毛原理はほぼ同じと考えて良いでしょう。
THR脱毛、SHR脱毛の特徴
お肌に優しい、ほとんど痛みがない、産毛や日焼け肌OK
これら蓄熱式の脱毛法では、医療用で有名なメディオスター、ソプラノアイスなどの機種と同じ原理の脱毛方式です。
従来からある脱毛法では毛周期の中でも成長期の毛(おおよそ全体の3割)にしか効果を得ることができませんでした。ところがこの脱毛法では毛包全体(バルジ領域を含む)に作用するため、毛の色や毛周期に左右されにくく、1度にたくさんの毛に対して効果を期待できます。
※バルジとは下図オレンジ色の袋状の部分を指します。ここから発毛を促す「発毛因子(赤い点)」が発毛を促すことで、毛はつくられ成長していきます。
また施術はハンドピースをお肌の上をスライドさせ、低出力で連続照射するので低ダメージかつ素早い脱毛が可能です。この脱毛法の強みは従来からあった脱毛法の弱点を補った比較的新しい脱毛法で、色素の薄い毛や日焼けや色素沈着したお肌でも施術できます。
現在では家庭用脱毛器「NEED」でも同じような原理の脱毛が可能となっており、ますます増えていくことが期待されます。
この脱毛法の効果については今ある毛がポロポロ抜けるというよりは、これから生えるはずだった毛が弱く薄くなっていくという方がしっくりきます。そのため人によっては効果がないと感じる方もいるかもしれません。
しかし実際にはダメージが少ないので短期スパンで脱毛施術が可能で、先ほど述べたようにより多くの毛にアプローチできるので続けていればきちんと効果は実感できます。
THR脱毛を提供している脱毛サロン
恋肌は全身専門のサロンですが、とっても安くて効果もバッチリと評判です♪
サロン・家庭用脱毛器 | 施術範囲 | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|---|
恋肌 | 全身/部位 | 全身おすすめ!! ★★★★★ |
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SHR脱毛を提供している脱毛サロン
SHR脱毛ならストラッシュが1番。全身脱毛も部位脱毛もリーズナブルで、最短2週間間隔で通えるため脱毛完了までも早いサロンです。
サロン・家庭用脱毛器 | 施術範囲 | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|---|
ストラッシュ | 全身/部位 | 全身&部位おすすめ!! ★★★★★ |
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ラココ | 全身/部位 | ★★★☆☆ | 詳しく見る >>> |
結局どのフラッシュ脱毛を選べばいいの??
IPL脱毛とS.S.C脱毛は共に従来から多くのサロンで取り入れられている脱毛法ですが、より早く脱毛を実感したい方はIPL脱毛がおすすめです。
痛みに敏感な方や毛の色が薄い方、脱毛したい部位がIOラインといったデリケート部位であれば、より肌への負担が少ないS.S.C脱毛やTHR、SHRといった蓄熱式の脱毛法を選ぶと良いと思います。
■IPL脱毛⇒早く効果を実感したい・ジェル不要サロンを探したい
■S.S.C脱毛⇒痛みの少ない脱毛がしたい
■SHR/THR脱毛⇒短期スパンで通って早く脱毛を終えたい・痛くない脱毛がしたい
また、フラッシュ脱毛もレーザー脱毛と同様、サロンで使用している機種等によって価格帯に開きがあります。
キャンペーン等行っているサロンも多く、脇など小さな部位なら数百円~始めることもできるので、気になる脱毛法はぜひ実際に体験してみてくださいね。
特別編!その他のフラッシュ脱毛法
ハイパースキン法
ほぼ無痛、小さなお子様も可能
ハイパースキン法とは、数ある脱毛法の中で「ほぼ無痛」という非常に魅力的な脱毛法です。通常のフラッシュ脱毛とは違ったアプローチで「毛の発毛因子」に作用するため、肌への負担がとても軽く施術間隔も短いことが特徴です。
また他の脱毛法でアトピーや敏感肌・日焼けや色素沈着で断られた方でも、お肌に優しいハイパースキン法であれば対応できる可能性が高く(施術はなんと3歳から可能)、脱毛原理自体は蓄熱式(SHRやTHR)と非常に似ています。
ただしハイパースキン法では休止期の毛に限定して効果を発揮するため、毛周期に左右されにくいSHR/THR脱毛に比べるとやや効果実感までに時間を要します。
ちなみにこの脱毛法は「ハイパースキンカレン」という脱毛機で行う脱毛法のことを指し、ディオーネで施術を受けることができます。
ハイパースキン法を提供している脱毛サロン
サロン・家庭用脱毛器 | 施術範囲 | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|---|
ディオーネ | 全身/部位 | 特にVIOおすすめ!! ★★★★☆ |
詳しく見る >>> |
PPX脱毛
ダメージが少ない、比較的産毛にも効果がある ※クリニックでの取り扱いのみ
機械で皮膚を吸引しながら施術を行う、ちょっと変わった発想で生まれたのがPPX脱毛です。色素の薄い産毛や軟毛にも比較的優れた効果を発揮してくれます。
お肌を吸引して皮膚を薄く延ばすことにより毛の識別がつきやすく、産毛や埋もれている毛、毛根が深い毛、皮脂の排出等にも効果を発揮します。また照射面とお肌が近づくため、出力を抑えても十分な効果を得ることができ、痛みも少ないことが特徴です。
出典元:しらみず産婦人科クリニック
PPX脱毛は、フォトニュマティックセラピーと呼ばれていて、脱毛する箇所の皮膚を吸引しながら光「ブロードバンドライト」を照射していきます。ブロードバンドライトは、メラニン(濃い色)への吸収が良く、美白、シミ、ソバカスの他、肌のキメを整える等の美肌効果もあります。
都内だと、「私のクリニック目白」や「銀座小町クリニック」「葛西明香皮膚科」で取り扱いがあり、関西エリアでは兵庫県の「東宝塚さとう病院」等で施術可能です。
施術は、冷却水を吹きかけてから皮膚を吸引、照射し、照射が終わると水を拭き取って完了です。時間もかからず、ジェルの拭き取り等もないため敏感肌の方でも安心・快適に施術ができます。ただしタトゥー部分などは、他の脱毛法と同じく施術を行うことができません。
この脱毛法は、エステラ社が開発したPPXと呼ばれる脱毛機での施術で、にきびやシワ治療などにも使われる複合機となっています。料金はお高めで取り扱いクリニックが少ないのが難点です。
PPX脱毛はアメリカで認可されている脱毛法で、医師が在籍しないエステサロンでの施術はできません。取り扱いクリニックも少なく、通いにくいというデメリットはありますが、お肌への負担が少なく産毛にも効果的な施術法です。
フォトRF脱毛
産毛、日焼け肌さんにも効果◎、しみ・しわ・たるみにも効果◎
フォトRF(高周波)脱毛もフラッシュ脱毛の1種で、比較的肌に優しく高い脱毛効果を得られる脱毛法です。フラッシュにRF(高周波)をプラスすることで、通常のフラッシュ脱毛の弱点(産毛や深い毛根部分のエネルギー不足)を補う効率的な脱毛効果を得る事ができます。
都内では「新宿中央クリニック」「私のクリニック目白」など。エステ脱毛では東京・大阪・名古屋で「KADOMORI」というサロンがあります。
フォトRFってなに?
フォトRFのフォトとは、フラッシュ(光)のこと。そしてRFと呼ばれる高周波は、ラジオ波と呼ばれていて、電子レンジ等にも使われています。そうするとなんだか内側から温まるイメージができますよね。
ラジオ波は、フラッシュに比べるとよりお肌の深い位置で作用し、メラニン色素(毛の色)に関係なく真皮層まで熱を与えます。そのためフォトRF脱毛は、フラッシュのメラニンに反応する作用と、RF(ラジオ波)の肌の深い位置での作用を併用した、効率のいい脱毛法と言えます。
・IPL…毛の色を伝って毛根に作用
・RF…肌の深い位置で作用し、毛根部のエネルギー不足を補う
通常のフラッシュ脱毛の場合、肌の奥深くに作用させる為に出力を強くして施術を行うと、肌表面のメラニン色素に強く反応し、火傷のリスクが高まってしまいます。しかしフォトRF脱毛では、メラニン色素に関係なく肌の奥で毛包の周辺組織にダメージを与える為、これまで効果が薄かった産毛や細くて色素の薄い毛に対してもより効果的に処理することができます。
施術法はフラッシュ脱毛とほぼ同じで、ジェルを塗った後に光を照射して脱毛していきます。施術後1~2週間ほどで毛が抜け落ち、美肌効果も得ることができます。
フラッシュ脱毛のまとめ
フラッシュ脱毛といってもたくさんありますが、個人的におすすめはIPL脱毛かSHR(THR)脱毛です。
1番ノーマルなIPL脱毛は効果も分かりやすく、お財布にも優しいので多くのサロンで取り入れられています。また実績も多く、安心感もあります。
一方より痛みを抑えて脱毛したい場合や、最短2週間間隔で通って早く脱毛完了したいという場合はSHR(THR)脱毛がおすすめ!比較的新しい脱毛法ではありますが、だんだん導入サロンも増えてきてかなり人気度も上がっていますよ♪
MIKI
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