こんな時どうする?脱毛中・脱毛後の肌荒れトラブル

こんな時どうする?脱毛中・脱毛後の肌荒れトラブル

トラブルを抱えたままの脱毛は厳禁

正常なお肌でも、毛の処理の方法によっては吹き出物や肌荒トラブルの原因になってしまうことがあります。もし今お肌が何らかのトラブルを抱えている場合、ムダ毛の処理を行うことはおすすめしません。

カミソリトラブル

刃を直接肌に当てるものは吹き出物など肌表面を引っかけたり傷つけたりして炎症を悪化させてしまいます。

除毛剤やワックスのトラブル

除毛剤は成分の刺激が強く、毛を抜き去るワックスもダメージを与えてしまいます。更なる肌トラブルを引き起こす可能性があり悪循環を招きます。

レーザーやフラッシュ脱毛のトラブル

やけどや水膨れのリスクが上がり、一度なってしまうとなかなか跡が消えずしばらく脱毛はできなくなります。

女性の場合は心もお肌も敏感な生理中も、サロンやクリニックでは施術を避けることがよくあります。

トラブルの原因を見直しましょう

お肌の状態が良くない場合は、ケアを行いながら様子を見ることが大切。ムダ毛の処理はどんな方法をとってもお肌に負担のかかる行為です。乾燥やニキビ、ヒリつきや赤みなど症状も人によって様々なので、その原因を探ってしっかり改善していきましょう。例えば以下のようなことに心当たりはありませんか?

生活習慣

・寝不足、偏った食生活、喫煙、便秘、日常生活のストレス

その他

・季節の変わり目、スキンケア・メイク用品との相性、洗いすぎ(石鹸などでゴシゴシこする)

意外と自分では気が付かない要因が隠れていることもあるので、症状がひどい場合には一度皮膚科などで診てもらいましょう。適切な処置をしてお肌の炎症を沈めたり、実は何等かのアレルギーであることが分かるかもしれません。

特にスキンケア用品に関しては「男性だったら関係ないかな」と思いがちですが、普段使っているボディーソープや洗顔、シェービングクリーム等も含まれます。さらに男性の場合は洗い心地(スッキリ感)を求めて商品を購入する方も多いと思いますが、強い洗浄力のある洗顔でゴシゴシ擦ってしまうとお肌はとってもダメージを受けます。特に冬場などカサツキや痒みがひどい場合は、ぬるま湯だけでの洗顔が良いこともありますよ。

また、物理的な原因では、毛の処理に使っているカミソリやシェーバーの刃のメンテナンス、湿気がたまる場所での保管、除毛クリームや処理前後のケア用品の成分、正しい使い方ができていないということも考えられます。

まずはお肌のバリア機能を回復し、ムダ毛の処理に耐えられる健康な状態に整えることが、つるつる美肌への近道です。

脱毛後の肌トラブル対処法

これらの症状は、ダメージを受けて炎症を起こしたり、お肌のバリア機能が低下して起こります。ここでは肌トラブルの症状別に、対処法を見てみましょう。

乾燥、痒み、赤み、ヒリヒリ感、肌の火照り

フラッシュやレーザーでの脱毛後に赤みや火照り、ヒリヒリ感を感じたら、お肌が軽い火傷を負っているサインです。自宅に戻っても続く場合は保冷剤をタオルに包むなどして患部に当て、じっくりクールダウンします。また脱毛後はお肌が乾燥しやすいため、低刺激の化粧水や乳液でしっかり保湿を行いましょう。入浴する際は熱いシャワーや、湯船に浸かること、飲酒や日焼けは避けましょう。

ぶつぶつ、ポツポツ(赤や黒)、ニキビ(吹き出物)

ムダ毛の処理を行っていると、時にはニキビのようなデキモノが出来てしまうことがあります。これらは傷ついた皮膚から細菌が侵入したり、施術の際に毛穴にダメージを受けたりして出来てしまいます。カミソリやワックスなどといった自己処理でもよく見られ、日頃からしっかり保湿しお肌のコンディションを整えておくことでこれらのリスクを減らすことができます。カミソリや毛抜きよりも負担の少ないシェーバーを使うようにしたり、お肌を清潔に保つことも大切です。ひどい場合は皮膚科など医療機関を受診しましょう、塗り薬や飲み薬などを処方してくれます。

埋没毛

埋没毛は毛抜きなどで自己処理した際に毛穴が傷つき、修復することで毛穴が塞がって皮膚内で毛が成長してしまう状態です。放っておけば、いずれお肌のターンオーバー(新たな細胞が出来ては剥がれ落ちるサイクル)によって、埋もれた毛が表面に出てきます。一度埋没毛になってしまうと埋もれ毛が出てくるには数か月~年単位と、かなりの時間を要するので注意が必要です。

また、埋没毛になってしまった場合にはターンオーバーを促すピーリングが効果的です。ピーリングとはお肌の古い角質を取り除くことで、この作業を行うとスムーズに新しいお肌がつくられていき、ニキビやしみ、くすみなどにも効果があります。具体的にはピーリングジェルや石鹸などを使う方法で、ドラッグストアなどでも「角質除去」のような表示がされ売られています。埋没毛は無理やり引き抜こうとすると炎症を起こしたり、余計に傷が入って取れにくくなってしまうので、ムダ毛処理は難しくなります。

 

表皮は表面から順に角質層(かくしつそう)、顆粒層(かりゅうそう)有棘層(ゆうきょくそう)基底層(基底層)の4層

表皮細胞の中で細胞分裂するのは、基底層の一番下に一列に並んだ基底細胞のみです。分裂した後は上に押し上げられるだけで、それ以上分裂をして増えることはありません。基底細胞が分裂するたびに、新しく生まれた細胞は上に押し上げられ、最終的には角片となって自然にはがれ落ちます。

黒ずみ(色素沈着)、かさぶた

お肌の黒ずみは、ダメージを受けた肌がメラニンを生成し、シミやソバカスと同じように色素沈着を起こしてしまうことが原因となっています。

カミソリなどで頻繁に処理したり、強い炎症が出たり、炎症が長引いてしまったりすると色素沈着は起こりやすく、一度黒ずんでしまったところを元の状態に戻すには時間がかかってしまいます。また傷がかさぶさになってしまった場合も、しばらくは跡が残ってしまうことが多く、このように色素沈着してしまった箇所もお肌のターンオーバーを促し、新たな皮膚を作ってメラニンをお肌の外へと排出ケアしていくことが大切です。

具体的には、ピーリングを行う、栄養や睡眠をしっかりとって健康なお肌をつくる、お肌の代謝UPサプリメントを使う等あります。ただしピーリングジェルなどを使ったお手入れは頻繁に行わず、記載されている使用方法に沿って利用してくださいね!

ターンオーバーを正常化!お肌に良い食べ物とは?

ここではお肌の調子に影響を与える栄養素(食べ物)について、詳しく解説していきます。美肌に関わる栄養素は以下の通り。ケア用品や睡眠など気を付けていても、身体に取り入れる栄養素のバランスが悪いとお肌にも影響してきます。

・ビタミンA

ターンオーバーを正常化。メラニン色素の生成を抑制し、乾燥対策にも効果があります。

<主な食材>

レバー、うなぎ、にんじん、しそ、モロヘイヤ、バター、わかめ、ほうれんそう

ビタミンC

メラニン生成を抑制し、代謝UPでターンオーバーを正常化。コラーゲン生成にも必要な栄養素です。

<主な食材>

アセロラ、パセリ、のり、ピーマン、ブロッコリー、しょうが、ゴーヤ、モロヘイヤ

ビタミンE

抗酸化作用による活性酸素の撃退、老化予防

<主な食材>

煎茶、アーモンド、植物系油、米、かぼちゃ、タラ

ビタミンB群

新陳代謝を活性化させ、肌の免疫力を高める。不足するとニキビ等あらゆる肌トラブルに…。

<主な食材>

ビタミンB1(小麦、米、豚肉、ごま、大豆)

ビタミンB2(鮭、豚肉、のり、わかめ)

ビタミンB6(唐辛子、にんにく、こんにゃく、じゃがいも)

ビタミンB12(鮭、アサリ、いわし類、サバ)

ナイアシン(たらこ、コーヒー、米、落花生)

ビオチン(ナッツ類、のり、大豆、そば)
ビタミン類は、お肌のターンオーバーを促進し正常化してくれたり、うるおいやバリア機能を守るなどの役割を果たしてくれます。有名なハイチオールシリーズも、これらのビタミン成分などが含まれているんですよ。

また、ビタミンB群に関しては、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、ビオチン等を総称して呼びます。これらの栄養素は単体ではなく互いに助け合いながらその効果を発揮します。ちなみに、ビタミン以外にも大切となる栄養素はこちら。

タンパク質

人体のあらゆる細胞をつくる基本となるもの

<主な食材>

肉類、魚類、大豆製品、卵、乳製品

コラーゲン

お肌のハリや弾力に関わるもの

<主な食材>

手羽先、砂肝、牛スジ、アンコウ、フカヒレ、うなぎ、ゼラチン

まとめ

レーザーやフラッシュ脱毛での肌トラブルは、脱毛法や機械の出力の強さが直接的な原因と言えますが、意外と大切なのは普段からお肌のバリア機能を強化しておくことです。

食生活の乱れからくる肌荒れは意外と盲点になりがちです。健康なお肌を維持することは、脱毛するうえで大切な条件になってきますよね。この機会にぜひ食生活を見直してみてはいかがでしょうか?

また、肌荒れがひどければ無理せず皮膚科などで診てもらうことをお勧めします。あまり放置してしまうと後々お肌色素沈着や施術跡が残ってしまう原因となります。

The following two tabs change content below.

MIKI

美容系サロンが豊富な街、福岡出身の管理人が、皆んなが知りたい脱毛に関する悩みや疑問について様々な情報をお届けしたいと思います。サロンやクリニックに行っても教えてもらえない脱毛のあれこれを、個人の見解も含めつつばんばんお伝えして行こうと思いますので、まずはゆる〜く、是非見ちゃり〜♪