脱毛だって超効率化!時間もお金も無駄にしないために

脱毛だって超効率化!時間もお金も無駄にしないために

脱毛の効率化

毛周期を把握することで効率的な脱毛ができる

クリニックやサロンで脱毛する際、「早く終わらせたいのにどうして次の施術が2、3ヶ月も先なんだ…?」と疑問に思ったことはありませんか?

その頃にはせっかく脱毛して抜け落ちた部位も、新たな毛が生え始めていますよね。施術に間隔を空けるのは、単に予約が取れないからではなく、毛の周期が関係しているからなんです。

 

毛には、「成長期」「退行期」「休止期」と呼ばれる生え変わりのサイクルがあり、これを「毛周期」といいます。私たちの目に見えて生えている毛はどれも同じように見えますが、成長期の毛であったり、退行期の毛であったり、1本1本違うペースで生えているのです。

抜けた毛(抜いた毛)をよく見ると、毛根に白い(半透明)ものや、黒いふにゃふにゃとしたものが付着しているのを見る事があります。白いものがついている毛は退行期に抜けた毛、黒い場合は成長期に抜けた(抜いた)毛に付着しています。通常毛は、退行期に自然に抜け落ちて休止期に入り、また成長期へと入ります。

クリニックやエステサロン、家庭用脱毛機で行われるレーザー脱毛やフラッシュ脱毛は、毛のサイクルの中でも主に「成長期」の毛に対して効果を発揮します。そのため一度成長期の毛に対して施術をしたら、2,3か月経ってまた新たに成長期に突入し生えてきた毛をターゲットに施術するというのが最も効率的です。短期間にやみくもに施術を行うことは、非効率である上お肌にも負担をかけてしまいます。しかし、最近では毛周期に左右されにくい脱毛法も普及しつつあり、そういった機種を使用しているクリニックやエステサロンでは、1か月に1度や2週間に1度といったハイペースでの施術も可能となっています。

では、「成長期」「退行期」「休止期」とは、具体的にどんな状態の毛をさすのでしょうか。

成長期とは

成長期は、細かく分類すると成長初期、成長期、成長後期にわけられます。毛の根元には毛乳頭とそれを取り巻くように毛母細胞と呼ばれる組織があり、毛乳頭が毛母細胞へと発毛の指令を出しています。

もともと毛には色素がありませんが、この成長の過程で、メラノサイトと呼ばれる部分から毛の色素を受け取り、色が黒くなります。

 

①成長初期

バルジ領域から毛乳頭へ、毛乳頭から毛母細胞へ発毛の指令が出され、毛母細胞が、徐々に分裂を始めていきます。

②成長期

毛母細胞は毛乳頭から栄養をもらい、活発に分裂して毛穴の中で毛を生成します。このとき毛乳頭はグングン皮膚の奥深くへと降りていきます。

③成長後期

毛乳頭が皮下組織に達すると、そこから沢山の栄養を毛母細胞へ送り込むことで成長を続けていきます。

退行期とは

成長期に活発に細胞分裂してきた毛も、退行期に入ると栄養を送る為に毛の根元にくっついていた毛乳頭が少しずつ離れて、毛母細胞への栄養の供給を行わなくなります。毛母細胞が栄養を受けなくなることで毛の成長はストップし、徐々に毛の根元が皮膚表面に上がってきます。

休止期とは

毛乳頭と毛母細胞が完全に離れると、やがて毛は自然と抜け落ち、休止期に入ります。この間レーザー脱毛や医療脱毛を行っても、全く効果は出ません。また、この時期に新たな毛を生み出す準備を行っており、休止期が終わるとまた成長期に入ります。

フラッシュ脱毛やレーザー脱毛はなぜ成長期にしか効果がないの?

一般的にレーザー脱毛や光脱毛は、毛の毛根部分にある「毛乳頭」や「毛母細胞」を破壊することで毛を生えない状態にしてしまう、というものです。そして毛乳頭には、毛を生成する養分を取り入れるため、たくさんの毛細血管が集まっています。

退行期、休止期の毛根部分は、毛乳頭と毛母細胞が結合しておらず、レーザーやフラッシュを照射しても毛乳頭へダメージを与えることができません

大切なのは毛乳頭が毛母細胞としっかり結合し、栄養を送り、毛の生成を促している時期=成長期に施術を行うことで、毛を作り出す司令塔となっている毛乳頭を効率的に破壊することができるのです。

また、毛周期は、毛1本1本に違いがあります。同じ脇の毛であっても、私たちの目に見えている毛には成長期、退行期の毛が入り混じっており、まだ肌表面に生えてはいない休止期の毛もたくさん眠っています。そのため何度も施術を繰り返し、休止期→成長期に入っていく毛を処理していく必要があります。これらのことから、成長期の毛に対しては1度の施術でできるだけ大きななダメージを与えなければ、同じ毛が再生してくるのはひとサイクル巡って随分先になってしまい、脱毛に時間がかかってしまいます。

生えている毛は全体の3割程度?!

ここまでの説明で脱毛が2~3か月に1度のタイミングで行われる理由は分かりましたよね。

じゃあ「一体いつまで脱毛を続ければ毛が生えてこなくなるのだろう?」と思う方も多いはず。施術を行って一時的に綺麗にはなるものの、2か月後にはまた元気に毛が伸びての繰り返し。脱毛に時間がかかる大きな理由はもうひとつあります。

驚くべき事実は生えている毛の割合!

私たちの目に見えて生えている毛は、成長期の毛と、自然に抜け落ちる前の退行期の毛が入り混じっています。そして驚く事に、その割合は全体の約25%程度と言われています。

つまり、残りの約75%程は、次に生え変わるための準備をしている休止期の毛であったり、毛穴の中で成長中の毛が潜んでいることになるのです。私たちが何らかの脱毛法で施術を行う際は、この生えている25%の毛、しかも退行期ではなく成長期の毛に対して行っているということになり、身体全体の毛のほんの1部にしかダメージを与える事ができません

1度にダメージを与えられる毛の方が、全体の毛量に比べて圧倒的に少ないということが、脱毛に時間がかかってしまう理由のひとつなのです。また、毛が成長して抜け落ちるまでの毛周期は部位によって異なります。

部位 1日の成長速度 成長期期間 休止期期間 成長期割合
髪の毛 0.3mm~0.4mm 2~6年 3~4か月 85%
眉毛 0.18mm 1~2か月 3~4か月 10%
わき 0.3mm 3~4か月 4か月前後 30%
VIO 0.2mm 1~2年 1年~1年半 30%
0.3mm 3~4か月 3~4か月 20%
0.3mm 4~5か月 4~5か月 30%
ヒゲ 0.3~0.4mm 半年~1年 2~3か月 60%

こうやって毛周期を見ると、頭髪は2~6年もの間成長期があり、成長期の割合が高いので脱毛はしやすいのでしょうね!笑。

また気になるのがVIOと呼ばれているアンダーヘアの部分。成長期も休止期も年単位であるため毛の生え代わりが遅く、脱毛に時間がかかることが分かります。ヒゲは成長期の割合が高く一見脱毛しやすそうですが、毛量が多く毛質も太いので照射パワーが必要で、やや時間がかかる部位です。

その他では、全体の2、3割しか生えていません。このように全身の毛が足並みを揃えて生えてきているわけではないので、理想を言うのであれば脱毛したい部位に合わせて施術の間隔を空けることが一番望ましいとは言えます。

歳を取って薄毛になってくる人は休止期の毛髪が増え、成長期の毛髪が減っているからです。

脱毛期間の短縮は可能?

毛周期には個人差もあります。一般的なエステサロンやクリニックだと毛周期やダメージを考慮して最短でも2か月程度は間隔を空けるため、そのころにはモサモサ毛が生えてしまって若干ストレスを感じることも…。

しかしクリニックやサロンでの施術は、個人差のある多くのお客さん(患者さん)の対応をしているため、極端に施術間隔を狭めることは難しいと言えます。施術後1週間~2週間で毛が抜けおち、その後2か月以内でたくさん生えてしまう方は、予約がとれる範囲内で少し早め、早めにスケジュールを組むと良いでしょう。また逆に、3か月以上待たなければ生えそろわない場合は、少し長めに期間をとって1週でも2週でも遅めの予約を行いましょう。

さらに、脱毛を続ける中で徐々に施術間隔も変わってきます。毛量が減ってきているにも関わらず、ハイペースでの脱毛を勧めてくるエステサロンやクリニックは、回数ばかり消化するので要注意…!エステサロンやクリニックでの脱毛は、施術者側では個人差のある毛周期まで気にしてくれません。自分で毛周期を見極めて、できる範囲でスケジュールを自己管理していくことが最短ルートとなります。

一方で家庭用脱毛器の場合は、なるべく早い段階で毛量を減らすには実はおすすめの脱毛法です。業務用に比べれば出力が弱いのは確かですが、その点を生かしたメリットとして「生えてくる(成長期)→照射」という間隔でほぼ脱毛可能(最短約2週間間隔で使用OKであることが多い)なため、脱毛を開始したら随時生えてくる毛に対応でき、比較的早い段階で綺麗なお肌を維持できます。私自身も、2~3か月でかなり毛量は減り、半年以降は綺麗な状態をキープできました。ただしほとんど毛がないのに念のため照射、と頻繁な処理はお肌の負担になるのでNGです!(頻繁じゃなければ、1本生えてきたから照射♪というのはもちろんOKですよ)
しかし、男性の特に濃いヒゲの場合は、家庭用脱毛器では効果が出にくいです!!

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退行期、休止期でも対応できる脱毛法は?

通常の脱毛法は、目に見えて生えている成長期の毛にしか効果を発揮する事はできませんが、中には休止期であっても効果を発揮する脱毛法「ハイパースキン法や、成長期だけでなく退行期にも効果を発揮する「メディオスター」や「HAYABUSA」「ソプラノアイス」等といった蓄熱式の脱毛機種もあります。フラッシュ脱毛では、「SHR、THR方式」も似たような原理です。

これらは、毛乳頭や毛母細胞ではなく、バルジと呼ばれる領域から作り出される「毛の成長因子」を含む毛包全体にダメージを与えるため、成長期の毛でなくても効果を得る事ができます。

一般的な脱毛法

毛根部分にある毛母細胞や毛乳頭を壊すため、これらの組織が強く結合する成長期の毛にしか効果は見込めない。

蓄熱式の脱毛法

ターゲットとなるのは毛根よりも浅い部分にあるバルジ領域。成長期でなくてもこの部分にダメージを与えることで脱毛を行うことができる。これらのことから、成長期の毛以外にも効果を得られる脱毛法は、より多くの毛に対してダメージを与えることができ、短いスパンで施術を行うことも可能と言えます。個人差はありますが、結果として早く脱毛を終わらせることができるというメリットもあるようです。

ただし蓄熱式の脱毛法は2000年頃から徐々に分かってきた新事実で「バルジ領域」と呼ばれる部位の正確な位置が掴めていないという現状も…。これがはっきり特定できてピンポイントに狙えるようになれば、脱毛は毛周期に関係なくますます進化していくことになると思います。

ここも忘れないで!脱毛前にシェーバーを使う=毛周期を守ること!

ここまで、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛は成長期の毛にしか効果が出ない、ということを書いてきましたが、自宅で気を付けたいのは施術前の毛の処理法です。

大切なのは毛周期を狂わせず定期的にお手入れを行うこと。毛抜きで成長期や退行期の毛を引き抜いてしまうと毛周期が乱れ、効果がでにくくなってしまいます。

また、カミソリの使用は肌への負担が大きく、施術の際のダメージも加わるため、肌トラブルを防ぐという観点から基本的にNGとなっています。お肌がダメージを受けていると、照射出力を落すことにもなりかねません。ムダ毛の処理は施術に入る前日には処理を済ませて置き、お肌を休めてからレーザー脱毛やフラッシュ脱毛を行うとGOODです。例外として男性のヒゲに関しては成長スピードが早いため当日の処理にしましょう。

脱毛は何気に奥が深いです。正しい知識があれば、自ずと取るべき行動もわかってきますよね!

 

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MIKI

美容系サロンが豊富な街、福岡出身の管理人が、皆んなが知りたい脱毛に関する悩みや疑問について様々な情報をお届けしたいと思います。サロンやクリニックに行っても教えてもらえない脱毛のあれこれを、個人の見解も含めつつばんばんお伝えして行こうと思いますので、まずはゆる〜く、是非見ちゃり〜♪